1.《ネタバレ》 特に「マディソン郡の橋」以降については、「あのメリル・ストリープが出演している」というだけで、作品そのものの価値も上がるとでも言ったらいいか、彼女の作品選択眼について、自分はかなりの信頼を置いています。「大いなる陰謀」(5点)も、内容自体は不満だったけど、監督の意図するところはよくわかりましたから。さてさて、彼女出演の近作では珍しく日本未公開だったこの作品・・・。主演ではなく助演とはいえ、なんだか僕にはさっぱり理解できない内容でした。大きな志を持ってアメリカに来た中国人留学生と、担当教授との確執がメインストーリー。彼ら留学生をサポートする、ヨガに凝ってる(笑)裕福な有閑夫人がメリルの役どころなんだけど・・・。これがなんだかよくわからないキャラクター。そもそも文系人間の自分には、天文用語ひとつとってみても会話自体がチンプンカンプンでさっぱりよくわからない。「へっ?!この程度の理論でノーベル賞が取れるの?」みたいな印象。う~ん、実話の映画化とはいえ、後味がメチャクチャ悪いラストまで観ても、これはメリルじゃなければいけない役柄じゃないような気がしました。