1.《ネタバレ》 主人公の若者から見ればうだつの上がらない父。
そんな父を間近に見ながらも、自分が今いる世界の中での成功を夢見る若者。
その前に現れる、その世界を常にリードする権力者。オリバー・ストーンの「ウォール街」を思い出す舞台設定です。
窮地に陥った主人公の若者の鮮やかな大逆転。しかし、クールさやスタイリッシュさを前面に出しすぎていて、
大逆転に至るまでのドラマもサスペンスとしての緊張感も弱い。
もっと熱くサスペンスとしても見応えのあるドラマに出来たと思います。
冒頭の主人公の若者の語り。「我々は未来への希望が見出せない世代だ。得をしたのは親の世代の成功者だ。」
その得をした世代の成功者であり、彼がいる世界の2人の権力者にハリソン・フォードとゲイリー・オールドマン。
2人の渋い演技合戦は見応えのある作品でした。