1.《ネタバレ》 さすがに人が多すぎて状況、内容、人物関係をつかむだけで精一杯。
大筋はわかるのですが、細部ではわからないところがちょこちょこあって。
『実話を元に・・・』っていうのはわかるんですが、このわかりにくさは映画としてどーだろうかと思います。
被害者はいっぱい出てくるのですが加害者はほとんどでてきません。枢機卿と元神父が一人くらい?この元神父もあっさり『いたずらはしたよー。』って全然悪びれた感じがないのがリアル。むしろ『レイプはしていない。なぜかって?俺がレイプされたからさー』って新たな謎を提示し、加害者というより被害者然としている始末。更にはサーシャが『それは誰に?』っていう質問には答えないまま奥さん出てきてシャットダウン。この人物のこと掘り下げるのかと思いきや、これ以上は掘り下げないんですよねー。性的虐待を受けた者は性的虐待をするようになるという事実を提示するエピソードだっただけかもしれません。
ただこんな感じでエピソードの切り貼りをしただけのような映画の構成。ちょっと苦手です。
出版されるタイミングが遅らされた理由がピンとこなかったのは私だけでしょうか。
印象的だったのはラストのほうで、この記事が新聞に掲載される日、マイクが協力してくれた弁護士を訪ねるシーン。2週間前に教会で性的虐待を受けた子供たちが弁護士事務所に来ているんです。もし出版が早ければ、こーゆー新たな犠牲者は出なかったかもしれません。このときの子供たちを見るマイクのまなざしが、決してこの映画はめでたしめでたしで終わっていないことを教えてくれます。
はあ・・・疲れた・・。