1.《ネタバレ》 作中のほとんど誰にも感情移入出来なかったので、理解できないことによる不快感が長かった映画だった。
鈴木(青柳)が何を考えてるかも、職場の先輩たちのくだらなさも、益田くんの葛藤も行動の安易さも。結局青柳を理解できる話でもなかったし、増田の秘密も最後にようやく明かされ、でもそれも話の流れで大体予想がついた内容で、「で?」とその後を聴きたくなるのだが。
タイトルが『友罪』なのにタクシードライバーの山内さんはどこらへんが『友罪』なの?友を題材にしているわりに、そこですら薄っぺらい印象だった。
結局、過去に人を死なせた、または死なせるようなことをしてそれでも今を生きている人たちがどうするかをメインとして描きたかったんですよね。なら『友罪』ではないだろう。藤沢さんも然り、なぜこの人たちを出したのか、狙いがよくわからなかった。
殺人者の友、殺人者の息子。流石に実際に殺人者の知人がいたわけではありません。ただの想像に過ぎませんがもし自分の周りにそういう人がいたら、、、意外と自分は気にしないかもしれません。その人がどんな人か次第ですが、どちらにせよ騒ぎ立てて周りを煽りまくるようなことは絶対しないかな。作中、雑誌の編集長らしき人が偉そうに語ってましたが、あれはぶん殴っていいやつですね。見せてもらった動画を盗撮して記事にしたあの女も。
よく知りもしない他人のことを暴き立てて面白おかしく記事にする、なんであんな商売が成り立つんだろう。ほんと、不快感でした。