1.《ネタバレ》 これは完全に騙された。
反戦とか、友情とか、感動的ないい映画のように見せ掛けておいて、実はとんでもない犯罪者を描いた映画だったという詐欺のような作品。
戦場で地獄を見て、大切な戦友も亡くして、長い人生の中で思い悩んで生きてきただろうに、問題の解決に暴力を選択するというのがアホ過ぎる。
憎しみや復讐心からは何も生まれない。
もっと違う解決策があるはずだということに希望を見出して欲しかった。
戦争を経験したからといって、誰しもが悟りを開いて聖人になるわけじゃないんだろうけど、もう少し思慮深い人間になっているべきでしょう。
どんな理由があろうと、人が人を殺すなんてことは馬鹿げている。
そう言って、友の暴挙を諌めてあげられたら良かったのに。
これでは天皇万歳と叫んで特攻した旧日本兵の過ちを繰り返しているだけに感じる。
亡くなっていった人たちが彼らの行動を喜んでいるとはとても思えない。
戦争を経験して得た教訓の結論がこんなものなんだとしたら、人類は互いに殺し合って滅ぶしかないのかも知れない。
皮肉にも詐欺師の言ってたことが正しかったと認めてしまっているようなもので、残念でならない。