4.《ネタバレ》 -Flash Gordon- スーパーヒーローの名前かと思ったら、普通に人名でした、ビックリ。フラッシュも超人的な力を手に入れるのかと思ったら、ずっと普通のアメリカ人だもんな。
当時としても懐かしさを感じるアメコミのコマと、印象的なQUEENの歌を融合したオープニングは、今の目で見ても格好良い。
1934年から続く歴史ある漫画だそうだから、それが如何にして現代に蘇るか、とても興味深かったことだろう。
まさかね、こんな映画になるなんてね…
スターウォーズを意識して制作されたらしいから、オーラ姫のセクシーな衣装は、EPⅥのレイア姫の先を行っていたとも言える。
惑星モンゴ住民の、きらびやかな民族衣装も素晴らしい。タカ族とバリン以外の民族はほとんど出番が無いのに。あ、チャリ・チョコのウンパルンパの人発見。キラキラ衣装の中に“FLASH”Tシャツのフラッシュだけが浮いている。フォーマルなパーティにカジュアルな格好できた人みたいだ。
ミン皇帝への貢物の式典。アルデンティアのサン王子に自死を強要とか怖すぎる。シリアス路線でも行けただろうに、フラッシュが大暴れで、この映画の方向性がよく解らなくなる。「ゴー!フラッシュ!ゴー!!」ゆるーい大乱闘と、ゆるーい結末。真面目なスペースオペラにする気はないようだ。そもそも天変地異のボタンが英語表記な時点でアレだったけど。
サン王子とは対象的に仰々しいフラッシュの処刑。墓石も立派すぎる。棺の裏が鏡張り。なんだろう?このこだわり?
ザーコフ博士の洗脳シーン。動物と人の顔の融合、ナチスドイツの攻撃のサブリミナル映像はハッキリ言って怖い。レベル6でも耐え切る謎の強靭さ。
やたらとチュッチュ、イチャイチャするシーンが多い。だけどデイルとオーラ姫のキャット・ファイトは、良かったよ。
でも父の“営み前”に精力剤を飲むのを知ってる娘ってのも、どうかなぁ…
死んだと思ったら生きていた。が2回も。あの建物にロケットサイクルがあるならさぁ、フラッシュが操縦できるならさぁ…って思ってしまう。
タカ族軍団と戦艦の闘いがメインなんだろうけど、迫力もなければ緊張感もない。
地球滅亡と戦艦の特攻。このスケール感のチグハグなクライマックス。カウントダウンに間に合うのか?ってハラハラ感も希薄なゆっくり具合。
でもまさか、ミン皇帝の最後がZガンダムの最後と被ってるとは思わなかった。
THE END ? いや、それは無理っしょ。