《改行表示》9.《ネタバレ》 最後まで何が言いたいのか分からず、散漫な印象の映画です。以下、善意に解釈したこの映画の弁護レビューです。 次々に変わる状況は、ハート中尉が最終的に闘う敵に出会うまでの助走に過ぎない。彼は闘って来なかった。その出自ゆえに危険な前線に送られることも無く、それ以前も温室だったことは推して知るべし。そして初めて訪れた闘いの局面…ドイツ軍の厳しい尋問…でも彼は闘う前に降参してしまう。自分の弱さを痛感するハート。収容所では士官としての敬意を払われるが、大佐からはその弱気を見抜かれ、その視線にコンプレックスが膨らんでゆく。さらに、遅れて収容された黒人士官への人種差別に対する擁護で周囲から浮き始め、当の黒人達からさえ底の浅い理想主義者と扱われる。が、殺人をめぐる裁判の場で、容疑者の黒人士官の弁護を担当した契機に、彼は徐々に闘うことに目覚めて行く。終局で、殺人や裁判が脱走計画をフォローする演出であると分かったとき、彼は重大な決断を迫られる。連合軍士官としての責務を果たせば黒人士官を犠牲にする。反対に、黒人士官の冤罪を晴らせば脱走計画を台無しにする。ここに至り、ハートが闘うべきものが明確なかたちを成す。それはハート自身。自分の弱気や日和見や理想主義から脱却し、次のステップを踏むための自分の内面との闘い。兵士としての義務、人としての正義や誇り、正しいことを行うための勇気。そんな複雑な相克の中から彼は一歩を踏み出した。少なくとも彼は自分との闘いには勝利した。弁護終わり。 と言いつつ…もうひとつ弁護しておくなら、原題はそのテーマを表していますが「ジャスティス」なんて的外れな邦題をつけたために印象が散漫になったことは確実です。描かれたのは普遍的な正義じゃない。ハート個人の戦争です。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-12-22 20:07:40) |
8.《ネタバレ》 いろんなものを詰め込みすぎてちょっとキツイように思えました。人種差別なんやら戦争映画なんやらかんやら。この映画を見る前に某映画作品カタログにこの映画のオチが書いてたので見る前から話の展開がわかってヒジョーーーーーに辛かったっす。「大脱走」を意識したようなカメラアングルは映像が綺麗過ぎてリアリティが微塵もないようにも。ブルース・ウィリスも「ジャッカル」以降死ぬ映画多すぎな感じがするんだけどなぁ。。邦題の「ジャスティス」は弁護士に苦しむアル・パチーノの「ジャスティス」をパクったとしか思えん。 |
7.《ネタバレ》 差別主義のナチスの捕虜収容所内で捕虜達は黒人差別に躍起になっているという皮肉に満ちた構図。差別の二重構造という設定は人間の愚かさを描くには十分な設定だったはずだが、結局なんら発展もせず、設定オチで終わってしまった感じ。戻ってきた大佐を英雄の扱いする姿にはさすがに開いた口も塞がらない。勘弁してください。ただ序盤の空爆シーンだけは迫力があり、リアリティも感じられて良かった。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-07-23 19:50:31) |
6.コンビニの安っぽい幕の内弁当のような映画でした。戦争モノと法廷モノと差別モノと●●モノのおいしいところを少しずつ…。前半のピリッとした空気感から一転、後半のユルユル展開&キャラ激変には驚きました。脚本家が途中で変わったのか? 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2007-02-03 10:42:55) |
5.なんか全てが中途半端で何が言いたいんだか良くわからなかったです。後半は特にひどかったです。長くてだれるだけでした。本当に後に何も残りませんでした。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-09-02 13:02:43) |
4.だからどうした、という感じ。最後、感動的に終わったように見せかけてはいるが感動する要素というのは、ひとつもなかったように思う。ドイツ人がなんかかっこよかった。 【めめこ】さん 4点(2004-03-16 16:11:44) |
3.《ネタバレ》 兵器製造工場を爆破するための脱走だったのね…2回見て、ようやくそのことを知った。…で、だから何???って感じ。その作戦って、ブルース・ウィリスが演じた軍人さんが自分で決めたことなんでしょ?「ジャスティス」って…あの映画のどこがジャスティスだったのだろうか?…ドイツ軍のお偉いさんが「ジャスティス」って思えちゃったんですけど。 【日雀】さん 4点(2004-01-02 00:54:14) |
2.映像も音楽も素晴らしいのに、妙に焦点のぼけたいまいち印象の薄い映画。監督が何を描きたかったのかが全く伝わって来ない。人種差蔑なのか、捕虜になっても戦うことを忘れない誇り貴き軍人の姿なのか、軟弱だったハートの成長なのか、それとも戦争によって戦うことを余儀なくされた男達の悲惨さなのか、おそらく監督はこれらの全てを描きたかったのだと思うが、どれもが中途半端で何も印象に残らない悲惨な失敗作になってしまっている。例えばハートが捕虜収容所に入れられるまでのシーンはいらないと思う。回想や夢などで重要な場面だけを部分的に匂わせるだけで充分効果がある。多分監督は本物のP-51を飛ばせてみたかったのだろう(気持ちは凄く良く判る)。作品中最も迫力のあるシーンだが全く存在価値の無いシーンだ。また拷問によって重要な情報を渡してしまったハートの自責の描写が弱すぎて、彼の成長を語るには重要なエピソードである筈の拷問の意味が薄くなってしまっている。ハートはもっと自己嫌悪に苦しむべきだろう。極端な話ブルース・ウィリスの役をもっと悪役にして収容所長と組んで私腹を肥やす悪徳将校(優秀な士官だったが拷問に負けたことでおかしくなる)で最後までその正体が判らず、収容所内の様々な事件を影で操っている。ハートはその正体不明の敵に敢然と立ち向かう(最初は簡単にかたづく事件だと思っている)というように拷問に負けてしまい自己嫌悪に苦しむ二人のその後を対照的に描けば少しはマシな映画になったかも。勿論人種問題は取り上げない。何故なら重要で深刻なテーマだけに本来のテーマがぼけてしまうからだ。採点は、哀しく美しいメロディと渋くてクールな映像とP-51D(インベイジョン・ストライプが無かったぞ!あったか?)と繊細で通気性の良さそうなヅラ(ホントにそうなの?)にそれぞれ1点づつで計4点。<映画を見るときに妻を誘わない事にした。どうやら彼女は私とは違う世界に住んでいるらしい。> |
1.…ちょっとストーリあんまし( ̄ヘ ̄;)。前半はまだいい。ちょっとセピアがかった画面。内勤どっぷりの中尉がいきなり捕虜になって拷問→収容所送り。収容所での人間関係も少佐方との関係もいい(ここまではブルース・ウィルスも悪くなかった)。が、裁判と脱走騒ぎが始まってからがど~も…。ブルース・ウィルスのシリアス顔が張り付きで表情がないからか、コレがぜんぜん魅力的でもなんでもないワケ。ドイツ軍将校の皺さえも操る役者っぷりとどーしても比較してしまった。<ネタバレしまっす>ラスト、実は35人の仕官は脱走じゃなくて近くの弾丸工場を爆破に行って、ブルース・ウィルスは戻ってきて仕官以外は無実だと証明し処刑される・・・。あぁ彼はやはり生粋の軍人だったのだ・・・。け~っ(`皿´)~~ 焼け石に水じゃんっ!!ただの自己陶酔じゃんっ!!もしくは拷問に負けた(1ヶ月耐え抜いたってことは1ヶ月でゲロったってことでしょ?死ぬまで続けるってゆってんだから)自分を許せなくてその仕返しみたいなもんだ。イヤ~っ!!そんなんで部下殺してどーすんのよぉ~。捕虜になった時点でThe ENDなのっ。負けたのっ!!あとはどうやって生き延びるかを考えるだけなのにっ。ってまぁワタシは実際にんな目にあってないし、ぬくぬく生活なんだからんなコトゆう権利はないっちゃ~ないんだけどぉ。死と破壊に恍惚感抱くっつーのはヤなのっ!! 【ちっちゃいこ】さん 4点(2002-10-21 14:38:27) |