1.《ネタバレ》 冒頭の都会の風景は「世も末」って感じがする。
そこでは女子高生は魔物のように映されている。
化粧されてうっとりするタケゾー。。。やっぱそうなっちゃいますよね。
これは他のスプラッター女子高生モノと比べると、比較的に本物の女子高生っぽいです。
洗濯機場面が不気味なだけに、「ほんとにレズなの?」と深刻な顔をしていうタケゾーに笑った。
「人を好きになって愛するっていうことは、求めるだけじゃダメなんだよ!」ひろえちゃんの言葉です。
このような映画でこんなにもマジメな言葉を聞くとは、、、「愛」について的確に述べている感じがします。
タケゾーのような「怪物」「魔物」は、「愛」に飢えているというのが常です。
その怪物に「愛」を説くヒロイン像というのは、一種のホラー映画の黄金率といってもいいでしょう。
どのような邪悪な怪物も、偉大な「愛」を目に前にすればチッポケな存在で、とても敵いません。
「大人ならちゃんとしてよ」というひろえちゃんの言葉に、僕は心を引き締めなければいけません。
最後でタケゾーが女子高生と遊園地で戯れる場面は、遠い夢を見ているかのような、過去に失った何か大切なものを取り戻そうとしているかのような、タケゾーにとってはそんな幸せな風景だったと思います。
ひろえちゃんはあっという間にその場を去ってしまい、公園で一人残されたタケゾーの淋しそうな後姿には、心を打たれる人もいるかもしれません。
孤独なタケゾーはハーモニカを吹きますが、ハーモニカの音色というのは不思議なことに非常に郷愁を感じさせます。人生は淋しいものと実感してしまいます。
この風景はなかなかいいですね。
しかし「のぶ子は顔が長すぎた~♪」は酷いですね。