1.《ネタバレ》 名前は忘れましたが、テクニカラーでもイーストマンカラーでもないナントカカラーっていうのが、どうしてなのか分からないのですが、何故か受け入れられない。
加えて、音楽についても選曲や使い方が悪く、どうも表面的な部分であまり好きになれない映画。
ヒロイン役のモーリン・オハラは、40年台の映画での綺麗だった頃を知っているだけに、その落差に愕然としてしまいましたし(荒々しい雰囲気は役に合わせただけかもしれませんが)、ストーリーの中でも、ちょっと何かあるとすぐに銃を取って威嚇したりするし、また、ストーリーはせっかく良い話なのだから、護衛に付き添った主人公の男も、もうちょっと主役に相応しいイケメンを使えばよかったのにと思いました。
メインテーマとしては、自分の犯した罪を償うというか、責任を取るための旅なのでしょう。確かに、格好良くていいんですが、たまに岩の陰から顔を出すアパッチの存在や最後にひょっこり出てきた男たちなど、随所に安っぽい箇所が見えてしまったのが、ストーリーテラーとしてはまだ2,3流といったところではないでしょうか。
あと、馬車の車輪が外れるシーンや、洞穴の中での緊迫感を出すシーンなど、カット割りが決定的にダメ。1ショットの長さとか、カットを入れるタイミングとか、画の繋ぎとか。他にも、総じて粗さを感じさせる映画でした。