2.主人公が人違いで逮捕される冒頭部を始めとして、何かにつけ「人違いネタ」で引っ張っていく。では「人違い」がこの作品のテーマなんだろう(「レスリー・チャンと間違えてハリボテモンスターに話しかける」シーンなんかも「人違い」に含めてよいでしょう)、と思って観てると、必ずしもそうではない気もしてくる。前作に続いてジョイ・ウォンを再登場させる都合、ってのもあるけれど、単にネタに詰まった挙句の「人違い」連発、という気がしてきます(それ以外に、「動けない」ネタでも結構引っ張る)。ネタ切れは勢いでごまかせ。何しろパワーだけは凄まじい。ネタ切れなので何がやりたいのかはよくワカランけれど、とにかく信じられないくらいのハイテンションである事は間違いなく、不本意ではありますがとりあえず圧倒されてしまいます。ハリボテモンスターに加え、大魔神ならぬ大魔仏(?)が登場するに至っては唖然愕然。よくもまあこんなデタラメを。この活力にあやかりたいような、こうはなりたくないような。