3.《ネタバレ》 激安だったのでDVDを購入してこれが二回目の鑑賞。
二回目ともなると愛着がわいてくる。
まあ普通のゾンビ映画です。
ただTVゲーム好きの自分としては、ゲームのバイオハザード4のような雰囲気が好きです。
アイルランドの風景は美しい。
ファッションは渋い。全体的に落ち着いた色合い。
最初の場面で車を走らせてるところはナイトオブザリビングデッドを連想させる。
ただこの映画は田舎の少し変な感じが良い。
牛の病原菌みたいなものの驚異がある。
牛ゾンビともいえそうなのが出てきてユニークだ。
そういう牛の恐怖が非常に成功している気もする。
家畜の恐怖というのは生理的にくる。
暗闇から現れる牛は迫力がある。
それと忘れられないのが暗闇から現れるハロウィン姿の子供たちだ。
あれが暗闇に浮かび上がった不気味さは忘れられない。
車の窓を叩く少女も凄い不気味だ。鼻からなんか出てると思った。
このゾンビ映画はしばしば反キリストみたいな味があってそれも面白かった。
そこが「ゾンビとは邪悪である」みたいな感じだ。
また片田舎ということもあってか疫病に感染された村人といった感じがしてよい。
それがあまりにも田舎臭くていい。
ゾンビよりもまだ人間臭さを残している。
修道院で決戦するところもなんだか悪魔と対戦するみたいな感じがしていい。
車の窓から女ゾンビの顔をぶったたく場面はスプラッタ映画の醍醐味。
叫びまくってイカれた体育会系の男は感染防止のために腕を切断された上に殺されるってどういうこと。
ところどころで素晴らしい雰囲気もありますが、「普通のゾンビ映画」というのを抜け切れていないと思うし(それどころか地味な印象もぬぐえない)、なんだか暗い迷路のような森が続く後半の場面では間延びしてボ~っとする。
叙情的だと思える場面や、ヒューマン・ドラマのようなシーンもある。
この上品さと繊細さが逆にゾンビ映画としては失敗?
アイルランドの美しい風景とゾンビ映画との相性はあまり良くないのでは?
どうも面白くない。
ゾンビ狩りとは人間狩りであると知らされる。