1.《ネタバレ》 原作は愛読しておりました。主演の坂口拓は結構好きですが、男塾の桃を演じるにあたってもうちょっと重さが欲しかった。いつも通りのボクサーのようなパンチ連打と蹴りが主体で桃とは違うんだよな。軽快なアクションはさすがですが「マジ当て」に拘るのもいいけど、それが上手く表現出来てなく凄さが伝わり難いのが勿体無い。全体的に線が細い人ばかりで原作の筋骨隆々な男達のバトルとは程遠い。 配役に関しては一号生、教官は概ね満足というか、適任という程にピッタリ。特に松尾と田沢は最高でしょう。ただ、虎丸はもっと体格がよくて見るからに豪胆な人を使って欲しかったな。あと二号生筆頭、明石剛次の噛ませ犬っぷりにはとても萎えた。雑魚扱いじゃん…。 驚邏大四凶殺(映画は大三強殺)は一人削った所からして無理だったわけで、冨樫の男の純情を表現したかったのかも知れないが、女子高生とのシーンとか無駄なところが多かった。繋がりも悪くエピソードを絞って欲しかったな。秀麻呂からの視点ってのもいいけど、原作前半の馬鹿っぷりエピソードだけでも良かった気がしますね。 かなりの低予算だったようで、田舎の廃校になったと思われる小学校(校庭に児童向けの遊具がありますが、それはそれでおバカっぽく男塾的にアリ。)、この手の作品にありがちな商店街などでの撮影を余儀なくされてます。もうちょっとお金を集めて続編に期待したいです。