4.こういうサイコサスペンスにケビン・コスナーはどうなんだろう?という思いがあったのですが、表の顔は誰もが羨む成功者。裏の顔も知的で冷静沈着な殺人鬼というキャラクターとコスナーはなかなかはまっていたのではないかと思います。
もう1つの人格を別人(ウィリアム・ハート)が演じたのも良かったとは思うのですが、何かお友達のような感じで、2人の間にもう少し張り詰めた空気を感じたかったですね。もっとブルックス氏の二面性というか、この「2人」に焦点を絞った方が見ごたえのあるサイコサスペンスになったのではないでしょうか。
デミ・ムーア演じる刑事や、もう1つの重要な要素であるはずの娘に関しては雑な扱いで、映画ではよくある夢オチというラストは別に嫌いではないのですが、本作に関してはもう少し娘の使い方があったのではないかと思います。