1.《ネタバレ》 衛星軌道上に存在する極悪犯専用刑務所で暴動発生、たまたま視察に来ていた大統領娘を助けるべく単身乗り込む主人公・・・とあらすじは普通なのだが。
『主人公は当初投獄される予定だったので、囚人に扮するかと思ったら普通に浸入』『浸入方法が囮のネゴシエイターが乗ったシャトルからのダイブ・・・宇宙空間だよ?』『しかも浸入してるところを見つかり浸入後初登場のシーンでいきなり敵にボコられピンチとなさけない』『個室に篭城する大統領娘と護衛→室内の窒素濃度上昇→ピンチ→空気節約のため護衛自決→酸素濃度上昇→ん???』『刑務所の軌道修正は『人』が管理、コンピュータだけだと衛星と衝突し地球に落下しちゃう』『遂に軍(?)による刑務所への攻撃、スターウォーズバリに対空砲火をかいくぐりコアブロックに時限爆弾を仕掛け木っ端微塵に・・・・普通に遠距離からミサイル攻撃とかじゃ駄目?』『その爆発に巻き込まれて敵ボス死亡、主人公とのラストバトル無し』『宇宙服で大気圏突入』etc・・・
・・・と、正直突っ込みどころは満載。
しかし、巻き起こるアクシデントこそ間抜けだがそれがしっかり話を進める材料になっていたりテンポも悪くない。登場人物の行動や思考にも上記演出に突っ込みこそしないがそれなりにムチャやこじ付けは感じられなかったので不快感は無かった。
そういう意味では流石A級B級映画クリエイターのリュック・ベッソンと言った所か。
あと主人公の印象も一言で表せば『若干ヘタレ、コメディ成分が増したバイオ4のレオン』みたいで結構好き。オチに関してもご都合主義ではなく、戦力の質や量の差を考えれば『最低限』の結果した得られなかったのも変にリアルで面白かった。
総評
突っ込み部分こそ多いが、何でそうなるの(笑)と笑える内容なので、本当良く出来たB級映画だった。
逆にCGやアクションは普通で、話の配分やバランス、テンポはむしろ良いので変な部分をなくせば普通に見れるアクション映画になれたかもしれないと考えると少し残念。まぁいまさらリュックに真面目な映画撮れと言うのは酷かな。