4.《ネタバレ》 トンカチ王子ことマイティ・ソーの活躍を描く第2弾。って言ってもアベンジャーズに寄り道したりしてるので、第何弾とかいうのはもうどうでもいいのでしょう。
で、冒頭、エーテルとやらがどうのこうのと、要するに何やら危機が迫っているらしいのですが、びっくりするぐらい危機感が無い。いろいろとダメな点はあるのでしょうが、たぶん、「みんなが見てる前でしかコトが起こらない」ってのがよろしくないんでしょうね。一昔前のパニック映画とかだったら、どんな安い映画でも、前兆みたいなものをジワジワ小出しにしていって(時にそれは、映画の外にいる我々だけが目撃するものだったりもする)、だんだん盛り上げていくところがあったのですが。
危機だとは言うけれどあんまり危機っぽくないし、母親が死んで悲しいと言いはするけれどその慟哭を感じられる訳でもないし、そんなこんなで、いくら派手なバトルを繰り広げても、なーんだかちっとも起伏が無い。そういう軽いノリの映画なんだからこれでいいんだよ、と言われりゃ、いいのかどうかは知らんけど確かに軽いノリには仕上がってます。
ナタリー・ポートマンつながりということもあって、何だかスター・ウォーズ臭いなあと思うシーンもあったりするのですが、そこもまあ軽いノリということで。
クライマックスに至っては、ムダに時空を飛び越え飛び越え、飛び越えまくり、軽いノリどころか、もはや支離滅裂。一体何がやりたいんですかね。「時空を超える」という大事件が完全に無価値なものとして扱われている点では、ある意味パラダイムシフト(笑)と言えるのかも知れませんが。