1.原作もドラマ版も知りませんが、現実に冤罪事件も誤認逮捕も逃亡劇も起きていることは、周知のとおり。それぞれいろいろな要素が絡み合って、こういう社会的エラーに至っているのだと思います。
この作品もそんな現実をフィクション化したような感じですが、お話があまりに単純過ぎませんかね。一見単純に見えるこの事件には、こんな裏があったんだよと見せてくれるのがフィクションの醍醐味じゃないかなと。複雑だったかもしれない要素をごっそり削ぎ落とし、登場人物をくっきり善人と悪人に分けてしまうと、それはもう「水戸黄門」とか「暴れん坊将軍」とかの世界です。そういうのが見たい場合はいいけれど、せっかく直近の新作で、しかも話題の役者がゴロゴロ出ている以上、もう少し今風のヒネリを期待していました。
ついでに言うと、これだけ話題の役者がゴロゴロ出ているのに、レビューの数がこんなに少ないのはなぜでしょうか。誰も見ていないのか、見ても評価に値しないと判断されたのか。