2.《ネタバレ》 沖縄の人達には申し訳無いが沖縄戦は本土決戦準備の為の時間稼ぎだったのです。いわゆる「捨石」ですな。沖縄戦については岡本喜八監督の「激動の昭和史 沖縄決戦」を御覧あれ。しかしこの「さとうきび畑の唄」はちょっとねぇ・・・。だってなんかジブリの「蛍の墓」みたいな感じじゃないですか。悲劇、悲劇の連続。それでそれを見て凹んで泣くと。そりゃ戦争は悲劇なんでしょうけど、日本本土をメリケンから守る為に戦ってるわけだから悲しいとか辛いとか言ってられなくないですか?さんまさんの演技に感動した人達には悪いけど前線でああいった事を言っても規律や士気を乱すだけなんですよ。つまり戦場では感情的になってはいけないんです。「プラトーン」のバーンズ曹長が理想の兵士ですね。話が少々脱線しましたが、もうちょっと国を護る為に尊い命を投げ出した戦士達を称えてもいいんじゃないですか?さんまさんが味方によって殺される(軍隊=悪の方程式)そりゃあんだけで銃殺されちゃ割に合いませんが、上官の命令すなわち天皇陛下のご命令と一緒だったわけですからね・・・。少々厳し過ぎるかと思われるかもしれませんがそうやって日本は日清、日露で勝利を収め、世界の一等国になったわけです。一度も植民地にされなかったのも強力な軍隊があったからこそです。確かに沖縄戦は悲劇でした。上陸した米海兵隊は沖縄で日本兵が現地住民に偽装しているとの情報により非戦闘員にも銃撃を加えています。ある村では大多数の住民が戦闘の巻き添えを食ったそうです。今のイラクでも同じような事が起きてるんでしょうなぁ。 でも悲劇だから何?嘆いていても仕方が無いじゃないですか。劇中でのさんまさんの死に方は「犬死」ですよ。さんまさんを撃った小隊長も悪いが、そんなことで殺されるのもアホらしい。あれじゃ国に殉じた事にはならないし、どうせだったら立派に敵と戦って死処を得るのが筋ではないのか?あの殺され方は深作欣ニ監督の名作「軍旗はためく下に」を連想させますな。