1.《ネタバレ》 はっきり言って面白くはないのですが、素材は凄く面白いです。
幽霊を殴れる『接触グローブ』。『幽霊の能力を5分だけ半減させるカプセル』。『自分の血液をこめる銃』。必殺アイテムが盛り沢山。
さらには、次々と無制限に武器やアイテムを生み出せるドラ○もんのような味方までいます。
つまり、アイデアやテイストは凄く楽しく、可能性に満ちています。
ですが残念ながら、映画としての完成度がとても低い。
ひとつひとつのシークエンスは、凄く良いものもあります。
『子供の霊と母親の霊』のエピソードなんかは、凄く感動します。
良いシーンと悪いシーンの差が激しいんですよね。
そしてなんと言っても複数ジャンルのつめこみ。これが良くない一番の原因です。
ホラーの雰囲気で始まったかと思えば、急にコメディタッチに。からのアクション。一息つくと今度は友情ドラマ?いや、やっぱコメディ?え、ラブストーリー?とにかく最後まで一貫性がありません。
しかもそれぞれのジャンルが融合することなく、てんでバラバラに自己主張をしている感じです。
もう頭がパニックです。そう、これはきっと『パニックもの』です。
とは言え、C級映画だからといってむやみに切り捨てられない事情があります。
おそらくはこの映画でしかお目にかかれない貴重なシーンがあります。
『心配蘇生の電気ショックによる遠隔アタック』『バタフライ泳法でせまる幽霊』
個人的には爆笑の2シーンです。これだけでも一見の価値はあるかもしれない・・・。いや、ないな。