1.《ネタバレ》 故国へ帰るために、皇帝直属の刺客となり反逆者を討っていく中井貴一演じる来栖は、序盤ですっかり観客を虜にする掴みのシーンがあり、これは期待できそうだと思わせてくれます。物語中盤からの突厥(トルコ)族との攻防など正に真に迫った迫力で人海戦術を得意とする中国映画の面目躍如という感じでした。それに、その突厥族と結んだ西域の悪党たちも癖のあるところを存分に見せつけてくれて、観ているものをはらはらさせてくれます。...それだからこそ、あの尻切れトンボ的な終わり方は納得ができません。それに悪党たちの頭目である安の最後の言葉も何が言いたいのかさっぱりでして...。豪勢な中華フルコースを食べることができたが、最後のスープとデザートに失望したという感じでしょうか。