1.つまらない映画というものはレビューする気など起こりません。が、本作は違った。これぞっ迷作って感じの映画です。東映の岡田社長が、東映はじまって以来の愚作と言ったのもうなずけます。緒形直人がいきなりフランスパンを原人に差し出すかと思えば、片岡礼子が突然裸体を披露。何やら原人が片岡礼子をテゴメにするシーンもあったぞ。その時の丹波哲郎の台詞がまたスゴイ。「科学者なら身体を張って原人の子を産め」って丹波さん…。何だかもう酔っぱらって一晩で一気にぶっ書いたかのようなシナリオに、呆気に取られるシーンの連続。それにしても舞台と設定が目まぐるしく変る。このような日本映画に出くわすたびに思うんですが、日本にもぜひゴールデンラズベリー賞みたいなものが欲しいですね。邦画界にもそれぐらいのユーモア精神があっても良いと思いますよ。(もっとも、週刊文春より「文春きいちご賞」なるものが本年より作られたみたいですが) 突っ込みどころ満載なので発想を切り替え、さぁ~突っ込むぞと一風変わったモノが好きな方にはある意味おすすめです。(責任はもてませんが)