3.《ネタバレ》 仲間由紀恵は大河ドラマの「千代」、高島礼子は「極道の妻達」のおかみさん役そのものだし、「大奥」は権謀術数が蠢くドロドロの世界なのに、最初は悪役の皆様方も、最後の方では急に善人になってしまって「わかっておくれ」って言ったって、なんだこりゃという感じ。ストーリーはTVの2時間ドラマ並みの内容、別に映画にしなくてもいいのではないかと思いつつ、でも新春ロードショーだしお祭りというかお屠蘇気分で観るのだからいいかあ~と思ったりして、DVDを観てました。
勿論、着物の壮麗さとか、時代考証はあっているかよくわからないけれど渡し船の風情とかそれなりに満足いく所もありました。
でも、エンディング・テーマであの唄はないでしょう。何故時代劇で、あのシーンで「倖田來未」なんでしょう? お金を払ってロードショーを見た方は、違和感を覚えた方が多かったのではないでしょうか? 明らかにミス・マッチで、時代劇の映画としての品格を自ら放棄したようなものです。自分の中でこの映画の良いところを認めようとしていた気持ちが一気に醒めました。ということで、どちらかというと甘めな採点をしがちな自分ですが、このことから大幅減点です。