1.三組の夫婦が織りなす恋愛模様を描いた、松本清張原作の映画化作品。
殺人はいっさい絡んでこず、もう完全なメロドラマに近い作り。
なんといっても一番目を惹いたのが岩下志麻。もう初々しくてかわいくて、
後に極道の妻を演じる人と同一人物とはとても思えない。
彼女が新妻役を演じる夫婦は若い故に当然未熟なので、見ていても何とか納得できるんだけど、
他の人たちはちょっと・・・。特にヒロインである新珠三千代扮する奥さんは、
何を考えて行動しているのか、ちょっと理解できなかった。
若い夫婦をストーリーの中心に据えて、彼らだけを見たかったな。
そちらのほうがテーマもはっきりして、厚みが増したのではないかと思う。