8.《ネタバレ》 同じ事件を8人の視点で描く、と言っても30分程度の出来事なのでスポットを当てる人物が替わるたびに同じシーンを違うショットで見せられると言うのは、能がなさ過ぎると思います。つまり観客が見せられるのは“違う視点”からは程遠い映像でしかないということです。『パルプ・フィクション』でタランティーノが見せてくれたような世界を期待していたので、かなり失望させられました。タラのテクニックと才能を再認識した次第です。テロリスト側の男たちがみんな同じ様な風貌なので、誰が誰だか途中から判らなくなってしまったのもマイナスです。 でも私が思うにこの映画の最大の失敗は、○○○が×××だったと言う現実には絶対あり得ないバカな設定でしょう。こんな風に不測の事態が起きたらどうやって世界に説明するのでしょうか、全体主義国家の独裁者じゃないんだからね。△△△が犯人の一味だと言うのもミステリーならば禁じ手でしょう、これならもうなんでもありの世界になっちゃいますよ。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-10-31 20:50:11) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 黒沢監督の羅生門のように一つの事件の真相を多角度から見ると言った映画ではありませんでした。事件が起こったとき、その場に居合わせた人々はどのような背景があってその場に居合わせたのか。その場でどのような行動をしたのか。どのような思惑があるのか。それらを何度も時間軸を巻き戻すことで見せるという、見せ方の工夫は感じました。ただ何本かの筋がまとまったとき、単なるカーアクションになってしまい、結末はご都合主義的な登場人物大集合、なし崩しの解決で終わるというのはちょっと。せっかくの凝った見せ方がまるで生かされていないように感じてしまいました。 奇をてらったは良いものの、本筋を置き去りにしてしまった残念な映画でした。 【kirie】さん [地上波(吹替)] 4点(2010-09-12 11:50:26) |
6.表現方法は個性的だったが、それが面白いかといえばそうでもなかったです。 言ってみれば同じシーンを繰り返してるだけで、退屈に感じました。うまく工夫して時間軸を組み合わせた群像劇なら感服しますが、こういった単純な「巻き戻し」はどうなんでしょう。 また、こういった手法のみが目立って、肝心の内容が薄っぺらに感じました。普通のアクション映画以上のものはなかったと思います。 【午の若丸】さん [地上波(吹替)] 4点(2010-09-11 20:58:08) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 ○大統領が暗殺されるってイデオロギーの塊みたいな映画かと思えば、ただのエンターテイメント。確かにテンポもあるし、緊迫感もあって特に暇することなく観られた。○とは言え、都合が良過ぎる。葛藤を抱えるシークレットサービスの前に、たまたま捕らえられた大統領が乗った救急車に出くわすとは。映画にしてはお粗末な脚本。○キャストは豪華。シガニー・ウィーバーの使い方が贅沢すぎる。彼女に見せ場ないし。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-06-19 13:01:38) |
4.《ネタバレ》 目撃者の視点で繰り返し事件を読み解いてゆくって所は面白いんだけど、大統領が替え玉を用意していたり、テロリストの目的が合衆国大統領の誘拐(職務遂行不能と判断されて副大統領が昇格するだけじゃねぇか)とか、シークレットサービスに裏切り者がいる等の設定に無理がありすぎるだろう。 シガニー・ウィーバーがちょい役で出ているけど、もったいない使い方だなぁ。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-05-29 00:05:48) |
3.《ネタバレ》 様々な角度から同じ事象を見せる手法の映画ははまれば面白いが、これはダメだった。 情報をわざと隠しているのが見えてしまうのはテレビドラマ的な安さが感じられてしまい興ざめしてしまった。出きればうまく処理して欲しかったところ。それに、登場人物の背景を必要としているのかいないのかよく分からない使い方も観客を意味深に期待させておいて、無視しているような気がしてしまう。最終的にはカーチェイスで解決したってのは本来目指した映画の方向性と一致していないのではないだろうか。と思う。 【飴おじさん】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-10-19 14:37:49) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 単に「大統領狙撃」という事柄を各登場人物の色んな視点、角度から描き、時間を戻して見せているだけで捻りも無いですね。そもそも入場に当り金属探知機を潜ると思うが広場も警察手帳を見せただけでボディ・チェックしなかったり、広場の正面の建物に狙撃手(装置)なんてナンセンスすぎ。カメラで的確に撮りながら追跡劇を行える太目の人は元NFLなんだろう、とか無駄な妄想をしてしまう程のご都合主義のパレード。テンポの良さと編集の上手さは感じましたが社会派サスペンス風を匂わせた、実はハリウッドお得意のノー天気アクション物でした。 しかしシガニー・ウィーバーは老けたなぁ。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-10-08 02:10:14) |
1.う~ん、惜しい…。こういう時間軸モノの傑作としては「現金に体を張れ」とか「メメント」とかがあるが、それらのような知的な興奮はこの作品を見終わったときにはない。時間を戻すたびにチャカチャカチャカと巻き戻す映像を見せるのが、1回だったらまだしもなんか頭わるいなーと思っていたら結局悪い意味でその印象が変わることなく終わってしまう。一点カーチェイスだけはなかなか見せてくれる。 【とと】さん [映画館(字幕)] 4点(2008-04-03 04:24:24) |