5.《ネタバレ》 自分が若返ったら…的なシチュエーションは、日本の漫画やアニメでもちょいちょい見かけるシチュエーションなわけですが、似たようなシチュエーションだからこそ逆に感じる日本とアメリカの感性の差。
この映画はとことんアメリカっぽいのか、感覚的に自分には全く合いません。
まず問題なのがカリカチュアライズされすぎててわざとらしくて痛々しいキャラクタたち。
主人公は頭が固い上に状況も考えない場の空気も読まないアホだし、親友も漫画チックすぎてさすがにこれは…って感じです。アメリカのコメディ映画ではよくあるタイプのやりすぎキャラなんですが。個人的にはこの手のやりすぎキャラはどうしても無理で出てるだけでひいちゃうんですよね。
子供二人の状況は「当然そういう状況ですよね」というありきたりなものだし(まぁこれについてはお約束としてこうであるべき…だと思いますが)、ラストにしても「当然そうなりますよね」というわかりやすいオチ。(まあこれしかないってオチなのでこうするしかないんですが)
ストーリー自体はオーソドックスですから、これでキャラが良ければ面白いと思うんですが…残念ながら全く感情移入の余地がないので楽しめない映画です。
仮に同じストーリーでもこれでキャラと撮り方が違えば格段に面白いんだろうな…と想像できるので、本当に紙一重でダメなんだと思います。