1.《ネタバレ》 原作を読んでいなかったので、てっきり性教育の授業を受けた少女が背伸びのつもりで妊娠したと言い出し、周りがパニックになるというような作品なんだろう勝手に想像していましたが、まさか本当に妊娠してしまう話だとは知りませんでした。妊娠してしまった(させてしまった)児童の両親同士の問題など様々な事柄をなあなあに終わらせており、現実を直視しない終わり方は不満。しかし、教師や両親といった大人たちが出産を終えるまでまったく気付かないという意外な展開、小学校における性教育の困難さというのは強く印象に残りました。この映画の題材をめぐってロケ地でひと悶着あった際、製作側は「批判は映画を観てから」と対応したそうですが、この映画には子供たちの熱演に心は打たれても、そういった批判を黙らせるような根本的な説得力は感じられませんでした。