1.とあるオバチャンとその息子が、女性を誘拐してきてヤク漬けにし、売春宿を営んでいましたとさ、というオハナシ。と、まあそれだけなら、何と言うこともないんですが(?)、この作品がカルト化しているのはヒトエに、息子役を演じているのが、ミゼットな俳優さんだから、でして。身体的なハンディキャップを見世物にする、それもグロテスクなものとして描く。「うわーこれって、“何とかコード”に、モロにひっかかっているよね」と、白々しく驚いてみせながらついつい盛り上がっちゃう悲しさよ。言ってみりゃコレ、差別用語を思い切って叫んでみるときの罪悪感と快感に通じるものがあるのですな。しかし某レンタル店のDVDには、ジャンルが“モンスター”と書かれていて、うわー、ツ○ヤもなかなかのチャレンジャーだなあ、と(ちなみに結構な確率で貸し出し中、なかなか借りられませんでした)。正確なジャンルは“洋ピン”です。ほとんどリアリティの無い投げやりな作品ですが、エロシーンだけは妙にリアルです(そういう作品ですから)。『悪魔のしたたり』とセットでどうぞ。