1.《ネタバレ》 何だか自分が期待していたものとは全く違うものを見せられた気分です。
導入部分はとても良かったと思います。
神様のイメージを最低最悪の下衆野郎にしちゃうっていうのは斬新。
横暴だったり、冷酷だったり、そーゆー神様は結構描かれがちですが、ただただ低俗っていうのはあんまりなかったんじゃないでしょうか。
人類の寿命をメールで一斉送信しちゃうっていうアイデアも大変面白い。
ただ良かったのはその2点くらいでしょうか。
まず主人公エア、この神様の娘がいったい何をしたかったのかがよくわかりませんでした。なぜ人類のためを思うなら『寿命をメール送信』になるのか。また、なぜ使徒を6人集める必要があるのか。その理由がよく理解できませんでした。
動機が不明瞭だとなかなか物語に感情移入できないんですよねー。
そしてこの使徒探しというのが決定的につまらない。1人1人の背景を見せられても全くと言っていいほど興味が湧かない。とゆーか魅力的な人物が全然出てこない。
結局見ていて面白かったのは、寿命があと62年だからとやたら高いところから飛び降りる青年。少女がときどき見せてくれる小さな奇跡。人間界でひどい目にあう神様。そしてこの神が作った『不快の法則』。お気に入りは『バスタブに浸かったとたん電話が鳴る法則』と『隣のレジのほうが早く進む法則』。こーゆーのって万国共通なんですね。