2.《ネタバレ》 この映画、アイデア(古典的名作+ゾンビ+カンフー)は飛んでてスゴく好きなのだし、カネも結構潤沢に使ってるし、役者も容姿・演技共に悪くないし、原作も面白いらしい、と。ソレが、何故にこんなに面白くないのか、というコトなのだケド…
今作の柱は当然、ラブコメ&ゾンビアクションという二本になるのだろーケド、暢気で気楽な(ハズの)ラブコメディと、パニックでサバイバルな(ハズの)ゾンビシーンが交互に訪れるという構成自体が、ラブコメとしては(恋にかまけてるドコロじゃない)緊迫感を、ゾンビとしては(一般的なソレよりもだいぶんかったるい)まろやかな雰囲気を生じてしまっており、要はドッチにせよ非常に中途半端かつチグハグ・不整合な質感に成り果ててる…と(まずは)思うのだよね。ソレは映画のテンポ的な面でも同様で、結果的に全体のソレは心理的恋愛映画的なややスローなモノであるのだケド、だからゾンビ映画としては(例えコメディ含みであったとしても)コレも実にかったるいローテンポであって、結果としてその部分がナンともダルくてヌルく感じられてしまうのであるね。そしてもう一つ痛いのが、美女がカンフーで大暴れ!となるはずだったアクションとて素人に付け焼刃でやらせても上手くいくハズも無く、結果的にはコレも非常に中途半端な出来に為ってしまってる…とゆーか。
要素の奇抜な取り合せがシナジーを生むハズが、逆に各々の良さを悉く潰し合ってる…というシンプルな失敗、なのかなあ、と。そして、こーいう奇を衒ったアイデアでこの中途半端極まりない質感とゆーのは、これまた実に悲惨なマデに寒々しくもなってまう…のだよね。諸々と実に残念な…