1.ジョン・ブアマンの映画って、あざとさばかりが鼻について…。基本的にキライな映画にはコメントしないことにしているのですが、世評が高いのに「何でやねん!」という代物には、積極的に否! を唱えようと。あの同一場面とモノローグの執拗な反復は、60年代に一世を風靡したアラン・ロブ=グリエの小説や映画(あの『去年マリエンバートで』の脚本もこの人)の実に小賢しいパクリじゃんすか。こういう文学趣味は決して否定するもんじゃないけど、それが単にコケオドシでしかないってあたりが、ぼくには許せないっ。断然『ペイバック』の方こそを、ワタシャ支持するものであります(あれはあれで、いささかモンダイはありますが…)