1.《ネタバレ》 盛り上がらないストーリー。メリハリのない展開。緊迫感に欠けるサスペンス。恐怖感の足りない演出。定まらない方向性。
序盤で、クラブから急に「逃げろ!」みたいな展開になるんですが、いったい何が起こったのか、何から逃げているのか、それすらもよくわからないのです。なのに、屋上の梯子を降りるシーンで、なんか「こーゆー展開がスリルあって楽しいだろー」みたいな演出をしちゃっているので、なんとなくこの作品大丈夫なんだろうかと不安になりました。
極めつけは終盤。悪漢たちに家を取り囲まれちゃうわけですが、そもそもお父さんが悪漢たちの家をあそこまで荒らせばそりゃー報復は受けますよ。もちろん、車を壊された代償と考えることもできますが、娘を守ることが大事であればそんな浅はかな行動はとるべきじゃありません。インテリなんですから、もっと理性的な常識人として行動してくれれば手放しで応援できたのに。父親にも非があるからなんか感情移入しきれないじゃないですか。
まあいろいろ悪く書きましたが、デビッド(マーク・ウォールバーグ)の偏執愛、パラノイアとでもいうのでしょうか、その雰囲気は徹底されています。でも、もう少しサイコっぷりを発揮してくれても良かったんですけどね。少し物足りないかも。
ネタバレしまくっている上に、超ださの邦題もマイナスですね。