1.《ネタバレ》 毎度全く事前情報を入れて行ってないので、今度もまた何事か…と思ったら例の去年の(ちょっと評判好くて金儲けになったであろう)『ミンナのウタ』の焼き直しなのですよね。その前作は、もはや剽窃と言って好い様な嘗てのJホラーのパッチワーク的な作品で、だから(極めて月並ではあれど)お話には分り易く筋が通っていたと思ってます。で今作は、中盤は(また)ま~んまソイツを語り直してるダケなのでして、ただしソレを挟む序盤&終盤が非常に不可解なシュールレアリスム・ホラー的な代物ではあり、その辺は寧ろ監督の『忌怪島』の方に近い様な質感だったかと思います⇒色々と、ま~た性懲りも無く同じ様なコトをしでかしてんな~~と。。
まァ、とは言え、私の大嫌いな(『忌怪島』準拠の)安っぽい意味不明ぶりについても、序盤の描写のソレに関しては終盤で一応回収されるとも言えますし、終盤も(私個人としてはやはり)チンプンカンプンに近い支離滅裂…ながらもソッチはオーラスの不可解な(ちょい)バッド・エンドに向けては比較的巧く繋げられていたかな…とも思えるので、再び個人的には(少なくとも)『忌怪島』よりは多少マシかな…とまでは余裕で思えるって感じですね。プラス、それこそ『犬鳴村』以来の怪奇!と言うよりは珍妙!なるホラー描写の出来とて、今作に関してはまあまあブキミな感じのモノも散見されて⇒人に依っては「怖い!」と思って観るコトも可能なのではないか…という程度のホラー的クオリティだったかとは思うのですね。ただ、私自身は『ミンナのウタ』の時から正直そーだったのですケド、結構「紙一重だな…」という感覚では居るのでして、特にあの母親が突然叫び出す様なシーンに関しては、怖い!と思うよりは正直どれも笑えてしまうって有様なのですよね(鼻で)。結論、個人的には明確に『ミンナのウタ』よりは下⇔『忌怪島』よりは上、という感じかと思います。私の評点も思いがけずピッタリとハマって非常に好かったと思います(⇒『ミンナのウタ』は今作と同じ評点ですが、アッチはもう一点加えるか迷った…とは当時も明言してますので)。以上。