1.社会主義国である中国の強引な政策が、全地球的危機を引き起こす…、そしてその危機を合衆国大統領が中心となって乗り切る、というありがちな設定はともかく、事件の原因となった中国の地下核実験を巡り、当然存在したであろう中国と国際社会との駆け引きという、そのあたりを全く描いていないのが、いまいちこの映画に入り込めない一因かな。米国は自国の都市が一つ破滅するような事態を迎えるのに、国対国の駆け引きってのが全然無いんだよね。この物語の先に続くであろう米対中国の全面対決という、そういう雰囲気も全然なくて、緊張感に欠ける映画になっています。