1.《ネタバレ》 “ワイラーに外れなし”の法則を見事に打ち破ってくれた一本。
序盤に出てきた夫婦揃っての浪費ネタが後に生きてない。
ドイツ兵が現れたネタも、後に生きてない。それに、夫に報告しようとせず隠す理由も不明。
軍艦に全く迫力がない。
タイトルが内容と一致していない。孫娘も結婚したらMrs.Miniverになるのだから、二人のMrs.Miniverとバラの花とを絡めたストーリーでないとこのタイトルは不自然なものになってしまう。
序盤で、ミニヴァー夫人がバスを下車するシーンがダメ。帽子屋に戻る時の方向がバスが進むのと同方向になってしまっている。
キャロルが品評会の辞退を頼みに来たシーンのカメラワークがダメ。ヴィンとのツーショットになるように思わせ振りに右方向にパンしたショットは、ここはカットを割ることでヴィンを会話に入り込ませるべき。そもそも二人が口論するシーンは不要で、最初から仲良くなっていても全然問題ない。
プロパガンダだか戦意高揚だか何だか知りませんが、とにかく自分の知っているワイラーではなかった事は確か。