1.《ネタバレ》 復讐譚ということは新聞の評で知ってはいたのですが、なんだか想像とはかなり違う方向へ話が進んで意外。劇場に見に行きたかったのだけれど、行かなくて良かった。復讐されるアリアーヌにも、復讐するメラニーにも、共感できず。結果的に、メラニーはアリアーヌの家族を壊すことで復讐を完遂するわけだが、カタルシスもさほどなく、心理的にハラハラさせられるシーンは全くない。これって、こういうジャンルでは致命的。まあ、チェロ弾きのセクハラおやじの足を、メラニーがチェロのピンで突き刺すシーンは、(痛いけど)爽快でしたが・・・。でも、カトリーヌ・フロという女優さんはピアノも実際弾かれており(音は吹き替えかも知れないが)、嘘っぱち臭さがなかった点は良かったかな。あと、85分という短さも。