2.自宅もホテルもベーカリーも同じ質の光が顔に当てられていることをいちいちこの手のロマンスコメディに言いたくもないが、その光に照らされる顔がキュートなアイドルならまだしもほとんど老人に近いおじさんおばさんとなれば文句も言いたくなる。ましてやセックスシーンなんて見たくもない。べつにいい年こいて恋愛なんて、などと言ってるわけじゃない。老人の恋愛、セックス、大いに結構。でも見たくない。笑いに転化してるところはいいんだけど、メリル・ストリープが演技派だけあって妙にリアルなもんだからところどころでひいちゃう。これがドラマとして成立し尚且つドロドロしてないってのは国民気質に寄る所が大きいのだと思う。ドロドロしてないってもやはり個人的にはメリル以下皆がアレック・ボールドウィンくらい突き抜けてくれないことにはどうにもこうにも。