2.《ネタバレ》 雰囲気は凄く好き。
ただ序盤がたまらなく退屈で、終盤はカタルシスのかけらもない展開が自分の好みと合わない。
テオは最終的に中学校をやめさせられて強制的に軍隊へ。それに対し何もできないダニエル。
2人の旅は最高で、『俺達はどこでも行けるし、何でもできる』という希望と可能性に満ち溢れていたのに、終盤でしょせん中学生だという無力な現実をつきつける。ちょっと、いや大分気に入らないです。
中学生という多感な時期。それは日本でも外国でも同じだというのがわかって親近感。でもやたら生々しい性生活のトークがこの映画に必要だったのかは疑問。
なんとなくくすぶり続けていた2人が、何らかの形で親や社会からちょっとだけ認めてもらえるようなプチサクセスを期待してしまっていただけに、何とも味気ない終わり方にただただ脱力。
独力で独創的な車を創りあげてしまったテオ。雑誌に掲載されるほど絵の才能があるダニエル。2人の才能をしっかり劇中で紹介しておきながら花開かせない、ちょっと私の肌にはあいませんでした。