1.《ネタバレ》 SFだけど妙に現実味のある世界観は面白い。
Lシリーズとか、ヘルシンキの二の舞とか、説明が無くてもなんだか理解できてしまう感覚も好き。
でも、そういった設定を活かし切れていないのが残念。
モーガンの幼少期の描写を増やして、もう少し好感の持てるキャラにした方が良かったのかも知れない。
冒頭のシーンからモーガン=怪物の印象が強くて、終盤の展開に意外性が無かった。
もう一方の主人公であるリー・ウェザースの設定もちょっと残念。
単なる無敵キャラになってしまっていて、ラストのオチも予想が付いた。
モーガンがエイミーを殺す展開、もしくはエイミーがモーガンを殺す展開なら衝撃的だったのかも知れないけど、無敵キャラが皆殺しにしただけの安っぽいアクション映画に成り下がってしまっている。
あと、モーガンのメイクはどう考えても逆効果。
もっと普通の女の子として描いた方がギャップを演出できただろうに。
巨匠の息子だからって才能があるとは限らないということでしょうか。