1.現代の市役所の話かと思ったら。伊能忠敬の話、と思ったらその弟子、高橋景保の話という、かなり凝った作りの映画。
ただ、凝った作りだからと言って、面白いってわけではないんだよね。
コメディタッチで悪くはないんだけど、どうにも物語の起伏に乏しい。
ところで、この高橋景保っていう人をちょっと調べてみると、シーボルト事件の主犯で、死罪になっているんだよね。
要するに、シーボルトに日本地図を渡した人。
映画にするなら、そこまでやるべきではないかなあ。
この人は幕臣でそこそこの地位にいたから、当時の外人に日本地図を渡すということがどれだけ重罪か、知らなかったはずはない。
何かよほどの覚悟を持った上での行動でしょう。
今の日本の市役所公務員と重ね合わせるのは、ちょっと失礼だと思う。