10.マリリン・モンローの代表作の一本でもあるこの作品。
ある恐妻家の中年男が主人公のコメディー映画だが、ストーリーははっきりつまらない。
どうやら検閲の横やりが凄まじかったようで、セリフ回しや映像など、
変更やカットせざるを得なかったシーンが多かったようだ。
地下鉄の通気口の上でマリリンのスカートが捲れ上がる有名なシーンは、
彼女の全体像を映すこともなく、非常にあっさりとしたかたちで終わっている。
それでもマリリンの魅力だけはしっかり描かれており、彼女が見せるコケティッシュな表情や、
マンダリンのようなふくよかな躯の稜線には、やっぱり目が釘づけになってしまう。
逆に彼女しか見るべき所のない作品とも言える。