2.《ネタバレ》 「鉄道員」に大変感動した私は、イタリア映画特にピエトロ・ジェルミの他の映画をもと思って見たのがこの「刑事」だった。クラウディア・カルディナーレも出てるし、音楽はカルロ・ルスティケッリ、テーマ曲も有名でよく知っている。何ひとつ申し分なかった。
しかし、映画を見てがっかり、イントロの銃声が鳴り響く緊迫した映像から、後はだんだんとおもしろくなくなっていった。
最初の事件の被害者は、何か隠しているなと思うのは当然だが、1週間後の殺人事件との関わりも腑に落ちないまま、怪しい人物はいても関係ない方向ばかり・・・。
合い鍵から急転直下、突然の事件解決・・・。こういうサスペンスはないだろう。主役・監督の刑事も、やたらタバコを吸っているだけで、捜査は理論的でないし・・・。
おっと一つ発見、犯人役の青年は「シェールブールの雨傘」のギイではないか。