31.《ネタバレ》 “FRIDAY THE 13TH”邦題ままでいいけど『金曜日・13番目』っぽい。
キリストが磔刑されたのが金曜日で、裏切り者のユダは13番目の弟子。それらの組み合わせで、西洋では古くから“不吉な日”とされているそう。この日以外で『〇〇日の◯曜日』って特定日は思いつかないものね。
13金シリーズは、子供の頃しょっちゅうテレビで流れていた印象があります。お陰さまで13日(金)となると、怖いことが起きそうで1日中ドキドキしていたし、ホッケーマスクは殺人鬼が被るものだし、ジェイソンって名前の人は=殺人鬼だし…
シリーズのどれも“湖でキャンプする若者が殺人鬼に次々殺される”って同じような内容でしたね。観た順番とか記憶は曖昧ですが、この1作目は、シリーズ何作品か観た後に観てます。そのため『殺人鬼=ジェイソンじゃない!?』事が新鮮だったのと、最後のシーンは、見事にビックリしたものです。
本作と本シリーズは'80年代を代表するスプラッター・ホラー映画です。でも次々と人が殺されるけど、怖いか?目を背けたくなるか?というと、案外耐えられます。私にホラー耐性がついたのと、本作の殺す瞬間が、サクッと一瞬で終わるからかもしれません。当時から『悪魔のいけにえ』のように、もっと長時間、生々しく息苦しい殺人描写の映画もありましたから、それに比べると、そんなに恐くはありません。むしろ当時の特撮技術(創意工夫)に感心しながら、楽しく観られました。
過去の有名ホラー作品からのリスペクトが強く出ているため、元ネタが解ると“まんまやん”ってちょっとガッカリしてしまいますが、後のマンネリ長期シリーズの原点と思うと、「最初は色々工夫していたんだな」って、むしろ好意的に受け止められます。
そして本作はもともと『シリーズ化を想定していない単体作品』でした。単体作品として考えた場合、ジェイソン・ボーヒーズは23年前に溺れ死んだ可哀想な少年で、今もクリスタルレイクの底に沈んだままだそうです。
1の主なスタッフは、2以降のシリーズには参加してないんですね。13金と言えばホッケーマスクの殺人鬼ジェイソンで有名。だけど記念すべき1作目を生み出したスタッフは、殺人鬼ジェイソンとは無関係という、ちょっと不思議な関係になります。
劇中の独特な効果音。私が子供の頃は『チッチッチッ!ハッハッハ!』って言ってました。DVDの特典の、スタッフ(マンフレディーニ)の話によると『キッキッキ!マッマッマ!=Kill Mom(ママ殺して)』だそうです。う~んでも、ジェイソンの乗り移ったパメラは「Kill Her Mommy Kill Her!」って言ってるから『キッキッキ!ハッハッハ!=Kill Her(あの女を殺して)』が正しいんじゃないかな?って思ったりします。思春期真っ盛り、11歳のジェイソン少年の、美人指導員への片想い。イケメン指導員との見てはいけない関係を目撃してからの逆恨みがモトで、それでイチャイチャしてる男女から率先して殺すようになったのかなぁ?って。妄想ですが。