1.《ネタバレ》 サランドン主演ということで、それなりの期待を持っていたのだが。
ゆるーい群像劇…というのが当たっているかなあ。
それぞれの人物のエピソードが、やけに浅いように思う。浅くても、数を増やせばいいってものなのか。サランドンにセックスを迫るイケメンの黒人の存在も、あまりにも唐突な印象を受けるだけで、なんの余韻もない。嫉妬深い警官も、どっかにペネロペが惚れるに足るいいところがあるのだろうが、単に嫉妬深くて短気なだけに見えてしまう。
さすがにサランドンは、子供を持てず、親の介護で老いて行く中年女性の侘しさをうまく表現していたと思うが、他の〝群像〟たちとの組み合わせも…あまりいいとは思えない。
〝侘しい中年女性〟〝嫉妬深い婚約者〟〝家族の愛を知らぬ青年〟〝ガンで死んでいく元神父〟…なぜ、これらの組み合わせでなくてはならないのか。キャストが先に決まっていて、俳優に合わせたエピソードをあてはめていったようではないか?
群像劇にするならば、「なるほど、絶妙な組み合わせだ、どれが欠けてもノーグッドである」と言わせるものでなくては。
チャズ・パルミンテリ…申し訳ないが、過去の作品で見ているはずなのに、どうしても俳優としての顔が最後まで思い浮かばなかった。