1.《ネタバレ》 ヤクザ映画だけど、仁義だ任侠だって世界というより、バイオレンス中心のギャング映画って趣。
冒頭のフラメンコが異国感を醸し出していたし、経営者が足を洗った元ヤクザの組長って設定は、何もして無くても怖い安藤昇の訳アリ感を高めてくれる。
なんかヤクザ版カサブランカみたいな感じに思えた。
バーグマンは出てこないけどお色気シーンあり。でもここのキャスト欄を見ての通り、男・男・男・・・まぁこの時期のヤクザ映画でよく観る人たちがワヤワヤ出てきます。ある意味ヒロイン・オカマの殺し屋マダム・ジョイはかなりのインパクト。
キャストで言えば《BIG4が暴力街に集結》ってポスターの左2人(菅原&丹波)の登場があまりに遅く、退場もそれなりに早く、ちょっと期待外れな印象。
対立組織の仕業に見せかけてアイドル歌手を誘拐!なんて、暴力団と芸能界が密接な関係だった、当時の暗黙の事実が描かれていたのは面白かった。事務所の移籍騒動って件で森七菜をイメージしてしまったけど、そういうの、今も昔も変わらないのかなぁ?おっかないなぁ…
特に後半、バイオレスアクション強めで、血が飛び散るわ飛び散るわ。養鶏所のニワトリもいい迷惑だ。主役2人が迎える結末と、札束の舞う檻の中の犬2匹の画が印象深い。