《改行表示》12.《ネタバレ》 パプリカといえば現時点ではNHKの「2020応援ソング」が有名かと思われる。映画の前に原作を読んだところ、帯に「ヤバい方のパプリカ」と書いてあったのは上記ソングがヤバくないという判断らしいが、しかしネット上で“可愛くない”とか“気持ち悪い”といわれていたのを見たことがあり、大して変わらないのではないかと思っている。 原作では、第一部は科学技術の開発に関わる現世的な話だったが、第二部に入ると時空間の制約を越えた奔放な展開になってアニメ向きの印象だった。映画では、登場人物を集約した上で第一部も踏まえ、派手でリアルに気色悪い現代風アニメを作っている。 原作のパプリカは、オタク気質の肥満の男も50がらみの大人のオジサマも惚れさせ、かつ惚れてくれる点で魅力的なキャラクターであり、かなり男に都合のいい女性像という感じだった。このアニメでは千葉敦子とパプリカが別人格という印象を強め、現実世界の千葉敦子はオタク(一応若い)に取れられてしまったが、オジサマ連中は夢の世界のパプリカちゃんに自分の夢を託す、という形で整理をつけたらしい。その過程で「夢」に関して、本来の精神活動としての夢→将来の希望としての夢→映画などによる架空世界の夢、という形で意味を発展させ、最終的には夢の世界を創ることの意義まで訴えていたように見えた。 またその「映画」というものに関して、原作でも短編長編のたとえ話までは出ていたが、このアニメではこれを膨らませて映画志望だったオジサマの物語を作っており、最終的に夢と現実を統合させていたのはなかなか感動的だった。原作も一応は問題解決だが物寂しさも残す終幕だったのに対し、このアニメは娯楽映画らしく通俗的だが文句なしのハッピーエンドになっている。ここは大変結構でした。 ただし問題なのはキャラクターデザインであって、千葉敦子/パプリカからしてあまり可愛気を感じないが、その他の人物もみな顔が気色悪いので親近感が湧きにくく、これが最初から映画の印象を悪くしていたと思われる。もう一つ、このアニメではパプリカが忙しすぎて、途中からオジサマがパプリカ抜きで勝手にトラウマ解消をやってしまったというのが不十分な活躍ぶりではあった。 【かっぱ堰】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2021-01-16 09:29:27) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 パーフェクトブルー以上に攻めたテーマだった。それは良いのだけれど、そもそも細かい辻褄を合わせる気がないのと、精神医学的にあまりに荒唐無稽なのとで(古い作品であることを差し引いても)、なかなかきびしかった。ネットで検索してみるとユングやフロイトに絡めて解説している人がいたけど、そもそもユングやフロイトが現代精神医学の観点では荒唐無稽なのでまあ仕方ないかという気もした。 情報量の多さでは8 1/2的な感じはある。インセプションに影響を与えたというのは腑に落ちた。ハリウッドはもっと日本のアニメにクレジットを示してくれたらいいのに。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 5点(2020-11-19 17:16:40) |
《改行表示》10.評価が難しいですね。表現としては嫌いな部分と好きが混在している感じ。 内容としては目新しさは感じなかったかなぁ。これを実写で世界観を壊さず表現できていれば 凄いと思う事でしょうが、アニメだとどちらかと言うと少し古い印象・・・といっても もう10年以上前の作品。どちらかと言うと芸術品。芸術品の感想を言うのはどうも苦手で。 パプリカと時田君の声が超有名所の声優さんでしたが、代表作の綾波とアムロとは違うものの コナンの灰原とドラゴンボールのヤムチャの印象に近い感じで 絵と声が浮いた感じ、慣れるまでなんとも言えない違和感がありました。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 5点(2017-04-16 18:19:28) |
《改行表示》9.今となっては陳腐なストーリー。迫力があるといわれる絵もどこか見慣れた感がある。それなりに楽しめたけど、筒井の原作(未読)はもっとエグいんじゃないかな? 結局、自分には敦子とパプリカの関係が理解できなかった。 【フラミンゴ】さん [地上波(邦画)] 5点(2011-03-17 16:37:55) |
8.観ている間は面白い、ただ全体にこじんまりしていて深みが無いので観終わった後にインパクトが薄い。もう少し違う切り口であと10~20分ぐらい長いと凄い作品になったかも、最近よくあるアメリカのアクション映画みたいにあっさりしてた(映像ばっかり凄くて話はペラッペラ)登場人物がやたら小難しいことをしゃべるので途中で字幕有りに変えて観ました。しかしアニメ作品としてはこれからを期待させるものなので次回作に期待。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-08-24 14:39:42) |
7.観て楽しいと言うよりも、話の内容が理解できたら面白くなりそうな映画で評価に悩みます。 パプリカの可愛らしさが○。それと創造豊かな世界観はお見事。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-02-26 18:33:51) |
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《改行表示》6.話の脈絡がわかりません・・・。最後の場面は一体夢なのか現実なのか? たぶんごっちゃになってるのでしょうけど。 夢の中で起こる全ての事象は断片的で脈絡も何もないし、 そういったことが映画で具体化されてるのはまだ納得できる。 日本人形が出てきたりするのは、往々にして人の中にある人形へのトラウマを表現したものなのかもしれないと、なんとなく予想がつく。 前半こそわけがわからないものの、夢だからという理由で何も考えず見ていられる。 【ノマド】さん [DVD(吹替)] 5点(2008-06-13 14:59:17) |
《改行表示》5.映像と音楽は、かなり良かったと思う。 ストーリーは今監督お得意の現実と妄想(想像)を行き来する話。 でも過去の作品と比較して、何か後に残るものが少なかったなぁ、という印象。 【なおてぃー】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-02-09 18:20:25) |
4.映像と音楽はかなり良かったんですが、肝心のストーリーに魅力を感じなかった。 【マリモ125cc】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-01-22 15:10:08) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 一番印象に残るのは巨でぶの研究員に千葉が恋している事。 そこに印象がいっちゃうという事は、描いている夢の世界が魅力的でないからだと自分は思います。 どうも奇妙な言葉を発する=奇妙なパラレルワールドぽいという部分が、本当は他人の夢に入れるという魅力的な設定を最近主流の精神・魂世界を描いている他の作品とそんなに変わらずにヘタすれば宮崎作品に近い印象を受けてしまう。(悪いという事ではないですよ。宮崎作品。)粉川の夢は共感しやすいが、支配されてしまったアシスタント君の夢がどうも...わざと奇妙に感が見えてしまう。 それとアナフィラキシーでDCミニつけて無くてもアクセス可はどうもね。マトリックスのネオじゃないんでそこは強引でしょうー。 でもアニメーションとしての映像や表現の意外性などは興味を惹きました。 話としては引っ張られた割にはそんな解決?というものが不満が残りました。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2008-01-06 01:18:17) |
《改行表示》2.ストーリー自体に面白さはなくて、小難しい説明はあったけど基本は単純だった。 注目すべきはやはりボリューム感たっぷりのビジュアルで、 まさにアニメでしかできない虚と実の境目が曖昧な不思議な感覚。 ストーリーの流れを理解しようとするよりも、何も考えずビジュアルを感じるのがこの映画の正しい見方の気がした。 時間が短いのでサクサクと飽きることなく見ることができたけど、 見終わったあとの満足感はあまりなかった。 やはりビジュアルだけの娯楽というのは成立しないのかもしれない。 【邦画好き】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-08 17:48:19) |
1.不条理をアニメで見せながらも万人向けにもわかりやすく説明を入れていて何とかついていけたという感じ。 自分としては夢オチ、魔法オチ、時間オチは”何でもアリ”になるのでどうしても評価が落ちてしまう。 【Jane.Y】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-05 16:56:04) |