1.セルジオ・レオーネ『続・夕陽のガンマン』をベースにしつつも「the ugly(卑劣漢)」を「the Weird(変な奴)」に変更しているところがミソ。しかもこの変な奴をメインに据える。かっこいい強いだけで映画を引っぱってゆけるほどの腕がないというのもあるんだろうが、高いエンターテイメント性を出せる設定であることは確かでなかなかにうまい。「the good」が他の二者に比べると影が薄いのが残念。もう少し目立つキャラにしてくれるとラストの三つ巴がさらに盛り上がったように思う。指狩り魔のエピソードがラストで意外な真相に結びつくという二重構造のストーリーがいかにも観客をあっと言わせなきゃ娯楽じゃないみたいな妄想の産物のように思えて萎えた。ま、サービスといえばサービスなんだけど、そこに費やす時間を「the good」に当ててやったほうが断然面白いと思う。もしくは『続・夕陽のガンマン』に拘らず二者プラスアルファにしちゃうか。