3.《ネタバレ》 予告編は明るい雰囲気だったので、殺人というエピソードはあるものの何か爽やかな映画なのかと勘違いして見に行きました。
物語は死後の場面から始まるのかと思いきや、スージーが死ぬまでのプロセスがじわじわ描かれ、性犯罪や猟奇的な題材は最近めっきり苦手になった私は、うんざりしながら鑑賞。
犯行場面そのものが詳細に描かれているわけではなく、イメージや連想させる手法ですが、私には十分でした。女性、それも全く抵抗力のない少女に対する暴力...かなり残酷で、知ってたら観なかった...と思いました。まさに穴の中に入って行ってしまったスージーと同じく、後悔しても遅かったです。
また、ロード・オブ・ザ・リングのピーター・ジャクソン監督ということで、すかっとするような壮大な風景が観られるかなと期待していたのですが、それほどでもなかった...。舞台をあの世とか天国に設定すると、結構イメージはありきたりで広がらないものなのかも。
犯人役の最期もとってつけたようで、観客サービスみたいな感じがしましたが、まったく納得いかず、消化不良な感じでした。死というものを軽々しく扱ってるなぁという感じが否めません。
死後も魂は生き続けるどうこうというモチーフがなんだか全然効いてませんでしたね。そういう系の映画ならスピルバーグの「オールウェイズ」の方が数段ましだと思いました。
ただ、主演のシアーシャちゃんの、今しか出せないであろうキラキラ感がよかった。彼女がとっても可愛かったです。
ちなみに死後の世界とか言って、あまりにも人生や生というものを都合よく考える人たちが多すぎると思います。死んでもまた会える、なんて本当に甘美な思想でハマる人はハマってしまうのでしょうが。