1.《ネタバレ》 逃げ回っている時間が長いな、と感じる。事件自体は事実だし、ご本人も実在の人らしいけど、ここはモノガタリのために、もっと早い時期に「意を決っし」て欲しかった。せっかく志高く行動を起こし、仲間は潔い死を迎えた者もいるのに、なんかアメリカ的価値観という感じの「生きて最後まで努力する」みたいな生き方が、ちょっと物語の中で浮いているように見えるというか、嘘くさいというか。ま、その割には逃げてるだけだけど。
それらの分の時間を、もうちょっと事を起こさざるを得なかった政治的事情の描写か、これが後の日本の夜明けに続く様に回して欲しかった。
最後の国会議事堂は、この物語の国を思った勤王の志士たちと、今の政治の有り様を対比させたかったんだろうが、そんな必要あるか?という気がした。
後、一つなんか変に感じたのは、かごの中の井伊が刀で突かれて、血しぶきがあがる所で、カメラレンズ(プロテクタ?)に血糊がかかるところ。あそこだけカメラを意識させちゃうのは、映画の演出的にはおかしいのではないのかな?