11.《ネタバレ》 もうこの頃には「ダーティハリー」が何作も撮られています。
ふてぶてしい刑事ぶりから始まる冒頭はまさにハリー・キャラハンを思い起こさせます。
ガンを持たせたら誰よりも様になるイーストウッドですが、本作ではほとんど発砲すらしていない。
逆に中盤の家とクライマックスのバス。どれだけの銃弾を浴びせられたか分からないほどです。
そこからは「俺たちに明日はない」の壮絶なラストを思い出してしまいました。
また、2人が結婚後の幸せな生活を語り合う終盤のバスの中の会話からもニューシネマ的ラストを想像してしまいますが、
ラストは一瞬そう思わせておいて・・・。までで終わりました。
当時パートナーだったソンドラ・ロックとの絡みはどこかコメディタッチでほのぼのとしたものを感じさせます。
見る者の怒りの矛先を確実にあの悪徳上司に向けさせるためなんだろうけど、ジョセフィンは殺してほしくなかったなあ・・・。
ツッコミ所は多々ありますが、テンポの良さと勢いで一気に押し切ってしまったような感じですね。