3.ほんっと可もなく不可もない、なんとも古めかしい精神分析ネタサスペンス。心理分析医と謎のブロンド美女っていうお膳立てはヒッチコック作品を連想させられるんですが・・・。「クレイマー~」でオスカーゲット直後のロバート・ベントン監督、上昇気流に乗ってたメリル・ストリープの再タッグを期待した観客にはこの程度の出来では不満だったはず。「クレーマー~」が当時の世相に鋭く切り込み、映画界に新しい風を呼び込んだ作品だっただけに、一層古めかしく感じたのかもしれません。80年代前半よくテレビに出てた「当世いい女風」を気取ってた女性タレントさんが、皆さんこの映画でのメリルのヘアスタイルでしたね。松岡きっことか藤真利子とか。彼女たちを見かけるたんびに、この映画のメリルが重なって映りました。メリルはこの作品では特に馬渕晴子さんに似てる。