《改行表示》23.要するにヌーベルバーグというのは、「雑に撮りました」ってことですかね。配管むき出しやコンクリート打ちっぱなしの建物がかえってカッコいいみたいな。 ヒロインが魅力的だったのでずっと見続けましたが、ストーリーがどうのこうのより、撮影すること自体を楽しんでいる感じ。実験は実験室だけで完結してほしかったという気がしないでもありません。 そして何より、時代が違うとはいえ、チェーンスモーカーぶりがひどい。まるでこちらの周囲まで煙たくなりそう。もしかすると、それも実験の一部だったのかな。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-10-05 01:50:28) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 ~À bout de souffle~息が続かない、息切れ。内容と結びつきにくいタイトルだ。 車を盗んで白バイに追われ、警官を撃ってしまうミシェル。セフレから金を盗み、元カノの部屋に勝手に入ってイチャイチャ。 何とも場当たり的でいい加減な主人公だ。でもこういう男はモテる。…まぁ映画を見てない女性にミシェルのマネをしても、ウザがられるだけだろうけど。 仕事に勉強に頑張ってるインテリっぽいパトリシアと、ヤりたい感アリアリな、ちょっと幼稚なミシェル。会話も噛み合ってるんだかズレてるんだか。 パトリシアとのイチャラブが延々と続き、見ていてなんかもう勝手にしろよ…って気持ちを邦題にしたんだろうか? だけどカメラワークや音楽の入り方は印象的で美しく、ミシェルの見せ方は格好良く、パトリシアの仕草は可愛いのだ。 パトリシアがエスカレーターに乗るシーンがやけに心に残ってる。何でかはわからないけど。 そうそう、灰皿あるんだから、使えよ。 タイトルは知っていた。ヌーベルバーグも何となく知っていたが、作品自体観るのは今回初めて。どんなレビューを書けば良いのか難しい作品だった。 映画を料理に例えると、この映画は料理全体の完成度より、使われた調味料の新しさが話題になったのかもしれない。 胡椒、ターメリック、マヨネーズ、パクチー…後年どの家庭にもある調味料。 今ではもう当たり前に口にしている味なので衝撃は受けないけど、最初に世の中に登場した時は凄かったんだろうな…なんて。 そんな感じで観たけど、万が一こういうのが映画の主流になっていたら、私は映画について行かなかったかも。 イメージビデオっぽくもあって、間接照明の部屋とかで垂れ流してたらお洒落そう。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-03-06 23:58:55) (良:1票) |
21.ゲリラ撮影、即興演出、ジャンプカットと、メジャースタジオとは真逆の、型に嵌らない映画製作が世界中に革命をもたらした"映画史の教科書的名作"。リアルタイムで見ていたら衝撃を受けていたかもしれない"常識を覆す映画"だったが、独立系映画で嫌ってほど見る現在となっては"かつて常識を覆した映画"でしかない。映画史において避けては通れないし、お洒落で勿体ぶった雰囲気である以上、高評価を付けなければならない空気はあるが、自分は頭の良い馬鹿ではないので感覚的にこの点数。しかし、"コロンブスの卵"的な立ち位置であることに未来栄光変わりはない。 |
20.映画を作る上での常識を覆した作品と思います。計算し尽くした映画作りというよりも、その場のノリや雰囲気でどんどん撮っていっちゃった感じがします。肩の力が抜けた感じの作風が魅力とですね。しかし、全てにおいて荒いです。そこをつくと映画を全否定してしまう気もしますが。 【ジャッカルの目】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2013-08-14 11:42:54) |
【午の若丸】さん [DVD(字幕)] 5点(2013-05-04 23:26:03) |
《改行表示》18.退廃、向こう見ず、若さ、性欲。 汲み取れるイメージはこれくらいで、他には何もない。 斬新な手法、編集に心打たれるものがあるかといえばそうでもなく、悲しいかな、平手打ちを一発受けたような印象しかもたない。 鑑賞後、しかめっつらでこうしてコメントを書いている。 ただ、ジャズに乗せたスピーディーなテンポの展開と、冗長ともとれる会話には、若干の楽しさを感じた。 【タックスマン4】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-05-29 17:59:04) |
《改行表示》17.多分ヌーヴェル・ヴァーグの旗手とか巨匠ゴダールの長編第1作とか、鑑賞前に色々と尾ひれがついてる作品を、しかも製作から50年を経過してから観ているので、当時とは全然印象を持つのは仕方ないとして。 冒頭の警官を殺してから逃げるまでのジャンプカット、インタビューのシーンでサングラスを外すパトリシアへの寄り、縦横無尽に街をゆく登場人物へのカメラワーク、そしてあの映画の終わり方は強烈な印象を残しました。当時はさぞかし斬新だったのでしょう、今観てもオシャレだと思うシーンが何箇所もあります。 ただ…、肝心のシナリオがあんまり面白くないですよね。ミシェルとパトリシアのやりとりも冗長な感じもします。女々しいミシェルにイラっとくる部分もあったり。物語の起伏の少なさも特徴かもしれませんが、87分という決して長くない作品なのに結構疲れるのは、そこにも要因があるかもしれません。 確かに「ゴダールってなんだか敷居が高そう」というイメージを払拭するには最適な入門編の1本ですし、衣装や街並み、登場人物のスタイリッシュさに惹かれる意味でも貴重な作品だと思います。但し娯楽映画として観た場合、エネルギッシュではあるものの、これゴダールが本当に観客に向けて発信してる作品なのかな?という疑問符はありました。上手く書けないのですがスクリーンの中で完結してしまっているというか、別の世界の話って感じで、結局何が言いたかったんだろうみたいな…。そう感じてしまうのも冒頭に書いたように、半世紀前の作品ゆえ仕方ない部分なのでしょうかね…。 蛇足ですがこの作品の4年前に作られたキューブリックの「非情の罠」にも本作に似た演出が多々観られました。双方とも類稀なる映像作家としてのセンスを持ち合わせていたんだなーと感慨深く観ました。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-11-18 11:03:18) (良:1票) |
《改行表示》16.すごい洒落た会話がほとんどでムダなく作られているように感じました。それが映画として好きかどうかが評価の別れるところでしょう。 僕はあまりはまれませんでした。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2008-03-25 13:11:18) |
《改行表示》15.この映画をシビレた!カッコイイ!というヤツは たくさんいるだろう。だが、、 オレはダメだった。 でも独り言を言いながらの展開は好きだよ。 ジーン・セバーグは天才的な魅力がある! 【突っ込み】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-30 16:54:47) |
14.ジャン=リュック・ゴダールの最高傑作にして、ヌーヴェル・ヴァーグの最高傑作として、公開時には世界中の映画人に衝撃を与えた・・・・というパワーは最後まで伝わってこなかったが、普通に楽しい。さすがに娯楽作とまでは言えないが、気狂いピエロなどのよううな、これから先の難解なゴダールではなく、肩肘張らずに気楽に楽しめるゴダール。煙草を吸いながらの、ちょっとした台詞に、思わずニヤケさせられる。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-12 21:12:21) |
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13.冒頭でダメだと思った。なんかカッコよくねーなと。で終り。あとはジーン・セバーグ鑑賞で時間潰しました。 【馬飼庄蔵】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-29 19:58:48) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 これはまぁ、2本立てで一緒に観た「男性・女性」よりかは幾らかマシかと言ったところ。 ここでも出てくるイライラさせるシークエンス。ベルモンド扮するミシェルに何度も電話させては一向に繋がらない。数えてないが、一体何回電話させたのだろうか? 自分より前に投稿なされた方々が仰る、カット割りの細かさや手持ちカメラを用いた大胆な撮影方法というのはさほど気にはならなかったが(気づかなかった部分もアリ)、自分はむしろ、ストーリー中盤でのベッドでの会話が特に印象に残った。会話だけであれだけ長いシーンが出てきたのはちょっと驚きである。会話の内容そのものは特別な面白味がある訳ではないが、ワンシーンの長さにビックリさせられたと思う。 あと、ラストでパトリシアの言った「最低って何?」というセリフとその時の表情には何か背筋が凍るような感覚に襲われた。 【2022.10.10追記】 17年ぶりにたまたま劇場公開されていたので再鑑賞しましたが、点数は変わらず。 再見して感じたのは、カット割りの独特さと照明の拙さ。 カット割りについては17年前にも違和感を感じていましたが、今回の再見で照明が酷いことに気が付いた。 映画序盤でのベルモンドの車中でのセリフ「海が~、山が~、都会が~、勝手にしやがれ!」というシーンなど、折角の名シーンなのにベルモンドの顔に光が当たっていなかったり、ジーン・セバーグがカフェの奥を歩くシーンでも同様で、これについては疑問が残るところ。 車内や屋内のシーンなのだから照明はいくらでも何とか出来た筈なだけに、勿体ないなと思いました。 ただ、オープニングで深々と帽子を被ったベルモンドと女優の顔を画面のセンターに据えたショットとのクロスカットは“ゴダール”を感じさせてくれ、あの2枚のショットだけでゴダールの映像と分かるって、やっぱり偉大な映像作家なのかなとも感じました。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 5点(2005-10-08 03:38:20) |
11.これも「気狂いピエロ」同様、観る度クセになる映画なのかもしれませんが今のところ5点かな |
10.本作で監督は頻繁にカットつなぎを入れます。とにかく画面を切る。それも変な切り方です。男がエレベーターに入ったり、女がベッドに倒れたり、という説明に必要な場面を省略する。男が女の頬を挟む瞬間、その直前の零コンマ何秒かを切る。構図はそっくり同じまま、ずっと後頭部を映してるのに、4回も5回も画面を切る。結局これは何なんだというと、リズムでしょうね。作家が意図的に変な改行をするように、観賞する側のリズムをコントロールしているのです。本作でゴダールは「既存の映画文法を解体した」と言われるのですが、彼はちゃんと彼なりの新しい文法で再構築しているのです。軸になっているのはリズム。BGMのモダンジャズが象徴的なように、新しいリズム感には新しい音楽、新しい文法が必要だったのでしょう。ファッションは垢抜けてて、セリフはとっ散らかってるが意味深で、その辺りを掘り下げていったらいくらでも発見が出てきそうです。まあ好きな作品かと言われればそうでもないので、点は低めなんですが・・・。最後に。冒頭の警官に追われて、白バイ隊員を撃ち殺すシーンは凄い。たとえ理屈で考えてても、いくら何でもこんなふうには作れるものじゃありません。 【円盤人】さん 5点(2004-09-08 00:08:44) (良:1票) |
9.ほらー、周りの通行人がこっち見てるよー、あれ?カメラマンが鏡に映ったんじゃない?ていうかなんですかこの落ち着かないカメラワークはー、どういう話なの?なんでこんな編集?え、なに?ヌーヴェル・ヴァーグ?新しい風?つまりは本来映画にルールなんてないから、コチコチに凝り固まってないで、もっと勝手にしやがれ! 【あろえりーな】さん 5点(2004-07-01 01:03:20) |
【しまうまん】さん [DVD(字幕)] 5点(2004-06-13 01:26:35) |
7.恋人は恋をして、ゴダールは映画を撮って、俺たちは映画を観る。 【紅蓮天国】さん 5点(2004-06-03 22:54:37) |
6.おしゃれな映画やとは思う。台詞も仕草も雰囲気も。お洒落をしらないダサい俺にもそれはわかるような気がする。「密告屋は密告し、殺し屋は人を殺し、恋人は恋をする」「不老不死で死ぬこと」等変わった台詞のオンパレード。ただ、だるい。気だるい。シャキッとしたい人にはあわんと思う。主人公も共感できひんほど無茶しすぎやし。後、パトリシアのこと、「満点じゃないけど魅かれる」と主人公はゆーけど、俺にしたら満点やってば。こんなかわいい子はまずおらんやろ。それと、トイレで男を殴るシーンで、あんな簡単に気を失わせる事はできひんと思った。そのあたり細かい演技がリアリティーないような感じやけど、お洒落な映画やから、別にいーんかな。ちなみに俺はヌーヴェルバーグ(新しい波?)とか、この監督のゴダールとかよく知らんので、普通に観た評価こんな感じ。 【なにわ君】さん 5点(2004-05-09 14:45:32) |
《改行表示》5.主役の二人の粋なファッションなどはとても憧れたしジーン・セバーグもとても可憐だった。どうしようもない男だと腹が立っていたが、なぜかラストでそんな彼を許してしまおうという気になった。ラストは印象的だったが、特に私には特に面白かった、心を動かされたという感じではなかった。 【fujico】さん 5点(2004-03-10 15:27:53) |
4.主人公のわがままっぷりに腹が立って共感できなかった。映画にも入っていけなかった。でも、みなさんのレビュー読んで、ちゃんと最後まで観ようて気になれました。ありがとうございましたm(__)m 【kaneko】さん 5点(2004-02-28 23:47:01) |